Tatiana Bautzer
[ニューヨーク 15日 ロイター] - アナリストらは15日、米金融大手シティグループの業績予想を見直した。同行の経営陣が下半期の経費増加見通しを示し、投資家に驚きが広がったことを受けた。
第2・四半期決算は、純利益が前年同期比45%増加してアナリスト予想を上回ったものの、シティの株価は14日に5.3%急落した。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のアナリスト、エブラヒム・プナワラ氏は15日の顧客向けリポートで、「(株価下落の)原因は高過ぎる期待と、決算説明会での下期見通しに関する曖昧なメッセージが重なったことだ」と分析した。
シティが発表した上半期の有形普通株主資本利益率(ROTCE)は13.1%だったが、通期の目標は10─11%に据え置いた。
同行の幹部は決算会見で、市場シェア拡大に必要と予測していた50億ドルの追加投資の一部を前倒しして実施することを決定したと説明した。また、人員削減費用も当初予測の8億ドルを上回る見込みだという。ジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)は投資は遅れを取り戻すためではなく「攻め」のためのものだと述べた。
オッペンハイマーのアナリスト、クリス・コトウスキー氏は15日のリポートで、経費増加の見通しにより業績予想の引き上げ幅を抑えざるを得なかったとの見方を示した。
一方、ウェルズ・ファーゴのアナリスト、マイク・マヨ氏は「これはリストラではなく、クレジットカード分野など競争の激しい環境でシェアを拡大し、競争力を高めるための攻めの動きだ」と述べた。2026年も収益性目標の11%を超えると引き続き予想しているとした。
BofAのプナワラ氏は、この戦略は「一時的な小さな変動」であり、株価目標や買い推奨の投資判断を変更するものではないと述べた。ただ同行の効率性比率(経費率)の予想を従来の59.6%から60.3%に引き上げた。また26年の1株利益予想を10.79ドルから11.09ドルに上方修正した。
ジェフェリーズのデビッド・チアベリーニ氏は、26年と27年のEPS予想を従来の10.95─12.75ドルから10.65─12.60ドルに引き下げた。投資判断の「買い」は維持した。
KBWのクリス・マクラティ氏は最も楽観的な見方をしており、経費の前倒しは株の利益確定売りの口実に使われたとの見方を示した。KBWは通期の1株利益予想を11ドルから11.15ドルへ引き上げた。