北イタリアにある18世紀の墓地の発掘調査で、新生児の遺骸を納めた棺が見つかった。乳幼児の遺骸がほぼ完全な状態で残っているのは極めて稀だった。

「保存状態が特別に良好」とされる木製の棺は、北イタリアのサンフィオラーノで回廊式墓地モルトリーノの発掘調査を行っていたAITAバイオアーケオロジーの調査団が発見した。

調査団によると、乳児の遺骸のように通常であれば失われてしまう有機物が残っていたのは、地下の墓室の温度や湿度、化学的条件のおかげだった。発育途中の乳幼児の遺骸が完全な形で保存されているのは極めて稀だという。

「通常であれば、考古遺跡から出土する人の遺骸は、特に200年もたっていれば、完全に白骨化している」。AITAバイオアーケオロジーのナターシャ・シャルキッチは本誌にそう語った。

「確かに時折、非成人の遺骸が見つかることはある。しかし保存状態がほぼ完璧な棺の中に、乳児の遺骸がそのままの形で、繊維類や毛髪などの有機物と一緒に発見されるのは非常に珍しい」

「こうした驚くべき保存状態から判断すると、今回の発見は極めて異例で科学的に重要だ」

調査団が発掘した小さな木製の棺には、布にくるまれた新生児の遺骸が納められていた。AITAバイオアーケオロジーの発表によると、新生児の毛髪は「驚くほど保存状態が良好」だった。

200年前の子供事情
【関連記事】