後任は「サッカー界のレジェンド」

3位決定戦は、デシャンがフランス代表監督として指揮を執る最後の試合となる。後任は、サッカー界のレジェンドであるジネディーヌ・ジダンだ。

ジダンは2016年から2021年までの間、2度レアル・マドリードを指揮した。選手としても輝かしい実績を残しており、FIFA最優秀選手賞を3度受賞した他、1998年にはバロンドールも獲得している。

デシャンは2012年以来、フランス代表の監督を務めてきた。就任から6年後の2018年、フランスはクロアチアとの決勝を4対2で制し、史上2度目のW杯優勝を果たした。エムバペや元チームメートのポール・ポグバも、この勝利で得点を挙げていた。

7月14日のフランスは最高のプレーを見せられなかったが、それはデシャンの責任ではない。フランスは14本のシュートを放ち、うち4本は枠を捉えていたものの、どうしてもゴールを奪えなかった。

そこに試合序盤の痛恨のPKと、後半開始から13分後の2失点目が重なり、フランスは追い詰められた。W杯でフランスがそのような状況に陥るのは珍しい。

2022年、フランスはW杯決勝まで進んだものの、リオネル・メッシを擁するアルゼンチンに敗れた。今回は、次期監督への交代を前に、3位または4位という結果を受け入れなければならなくなる。

エムバペの言葉からは、選手たちが監督をどれほど尊敬し、この14年間に彼が国のために成し遂げてきたことをどれほど高く評価しているかが伝わってくる。3位決定戦での勝利は、ファンやチーム、デシャンが望んでいた結果ではない。

それでも勝利を収めれば、デシャンの花道を力強い内容で締めくくることができる。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 最強AIを生んだ アンソロピックの衝撃
2026年7月21日号(7月14日発売)は「最強AIを生んだ アンソロピックの衝撃」特集。

ペンタゴンが狙う世界最強AIクロード・ミュトス。「生みの親」アンソロピックは人類の守護者か、破壊者か

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます