事務所代表も元アーティスト

RESCENEの人気はメンバーたちの積極的かつ自由なSNSの活用と、それを支持するファンたちの熱狂ぶり(動画の切り抜きや関連イラストの拡散など)がベースとなっているが、こうしたムーブメントが起きた要因のひとつとして、彼女たちが所属するザ・ミューズ・エンターテインメント(以下、TME)のイ・ジュホン代表の手厚いバックアップを忘れてはいけないだろう。

イ・ジュホンは1990年生まれ。プロのボーカリストを夢見てバークリー音楽大学に入学したものの、学問としての音楽に興味を持てなくなり、在学中にR&B系のデュオ「ハイブロウ」のメンバーとして韓国でデビュー。活動は短期間だったが、作詞・作曲・編曲のセンスを磨き、同時にアーティスト育成のノウハウを身に付けた彼は、裏方の世界へ進むことを決意。大学の先輩・後輩から集めた資金・1000万ウォンを元手にTMEを立ち上げた。


イ・ジュホン代表の「ハイブロウ」時代の曲「この頃、僕は」 PocketDol Labels / YouTube

2年前のインタビューでは……

従業員は雇えず、スタッフは代表と理事と本部長の3人、所属アーティストはRESCENEのみ。そんな小規模な事務所ゆえに、当初は代表がメンバーの送り迎えや宣伝まで担当していた。放送番組への出演相談なども自らが交渉していたという(現在は売れっ子になったので、状況はだいぶ変わっていそうだ)。そのような中、海外にも活路を見出そうと日本にも進出。その際に筆者が行ったインタビューでは、メンバーたちが次のように語っている。

——みなさんの雰囲気がとてもいいですね。所属事務所との関係がすごくいいんだろうなって思いました。

全員:その通りです!

ミナミ:事務所の代表のイ・ジュホンさんは、フレンドリーでオープンマインド。私たちを温かく見守ってくれるおかげで、いつも明るく楽しくやれているような気がします。

ウォニ:芸能事務所は競争が激しくて厳しい場所というイメージがありますが、私たちの事務所はそういう感じがありません。5人のメンバーが協力し合って成長する場所を作ってくれるので、本当にありがたく思っています。
 

——デビューするに当たって、代表はどのようなアドバイスをしてくれましたか?

リヴ:「とにかくやりたいことをやれ」と。あとは……。

メイ:「本気で楽しみなさい」と言われました。それと“礼儀”です。具体的にどうすればいいのか、きちんと教えてくれました。

『リアルサウンド』2024年12月26日付の記事より

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