[10日 ロイター] - ロシアのガソリン生産量は、ウクライナのドローン(無人機)攻撃により大手製油所が操業停止となったことを受け、季節的な平均消費量の約65%に相当する水準まで落ち込んでいる。業界関係者2人の話とロイターの試算から明らかになった。

ウクライナは、ロシアの戦争遂行能力を弱体化させ​るため、大規模製油所を含むロシアのエネルギーインフラへの攻撃を強化している。被害により、国内最大のガソリン生産拠点であるオムスク製油所などで操業が停止した。

匿名を条件に語った関係筋は、夏の行楽シーズンで運転需要が高まるこの時期に必要な量に対し、ガソリン生産量が1日当たり4万─4万5000トン、割合にして約35%不足していると指摘。6月時点の1日当たりの不足率は25%だった。

同筋によると、ロシアの1日当たりのガソリン需要は、夏場の需要ピーク時には約11万5000─12万トンに達するという。

ロシアのノワク副首相は9日、政府会議で、燃料事情は依然として複雑であり、「給油所での現状が国民の懸念を引き起こしていることは明らかだ」と述べた。

政府は燃料不足対策として、軽油、ガソリン、ジェット燃料の輸出禁止を提案しているほか、燃料の輸入も開始した。

業界筋は、製油所への新たな攻撃がなければ、製油所の稼働再開と燃料輸入の拡大に伴い、燃料市場の状況は7月後半に改善する見込みだと述べた。

ロシアのエネルギー省はコメント要請に応じなかった。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。