Rajesh Kumar Singh
[シカゴ 10日 ロイター] - デルタ航空は10日、2026年通期の利益見通しを据え置き、第3・四半期については予想を上回る見通しを示した。燃料価格は一時の高値から下落したが、運賃は引き上げた状態で維持できるとの見方を示した。
エリック・スネル最高財務責任者(CFO)は、「需要は引き続き強く、弱含みやパターン変化の兆しはない」と述べた。
燃料コストについて、第2・四半期は増加分の約60%を回収し、過去のペースを上回る回収率を達成したと述べた。今四半期はさらに回収が進むと予想した。
デルタは26年通期の調整後1株当たり利益予想を6.50─7.50ドルとし、1月に示した予想を据え置いた。4月の第1・四半期決算発表時は公表を見送っていた。中間値の7ドルは、LSEGがまとめたアナリスト予想の5.97ドルを約17%上回る。
売上高は年末まで堅調と予想。スネル氏は、利益が予想レンジの上限に届くかどうかは燃料価格次第の面が大きいと説明した。
第3・四半期の調整後1株当たり利益は2.00─2.50ドルと予想。アナリストの平均予想の2.02ドルを上回った。売上高は10%台半ばの伸び、営業利益率は11─13%を見込む。スネル氏によると、第3・四半期の輸送量は前年同期比でほぼ横ばい─微増となる見通し。運航便の増加でなく、運賃や旅客構成が収益を押し上げることを示唆する。
<第2・四半期の燃料費は過去最高>
第2・四半期は、売上高が14%近く増加したが、キャパシティーの伸びは約1%にとどまった。
キャパシティーに対する収益性を示す有効座席マイル当たり旅客収入は、前年同期比11%増加した。
プレミアム座席が17%増収となるとともにエコノミークラス(メインキャビン)も8%の増収で、ファースト・ビジネスクラス客以外でも需要が引き続き強いとするデルタ航空の見方を裏付けた。
調整後1株当たり利益は1.56ドル。前年同期比26%減少したが、アナリスト予想の1.48ドルは上回った。
燃料費は前年同期から19億ドル増加し過去最高水準となった。
米ジェット燃料価格(スポット)は、米とイランの攻撃再燃を受けて再び上昇し、1ガロン当たり3ドル台に乗せているが、4月上旬に付けた高値の約4.88ドルをなお大きく下回っている。
スネル氏は、26年通期の燃料費が前年より約40億ドル増加するとの見通しを示した。第3・四半期については、1ガロン当たり約3.15ドルの燃料価格を想定している。
航空各社は今春、イラン戦争に伴うジェット燃料価格高騰を受けて運賃を引き上げた。その後、燃料価格は下落しており、航空業界の投資家は、コスト低下が利益を押し上げるのかや、各社が夏以降にキャパシティー(輸送能力)を戻しすぎて価格決定力を弱めるかを注視している。
アナリストは、9月のレイバーデー以降のレジャー需要軟化が航空会社にとって試練になると指摘。第4・四半期の運航計画が結果的に供給過剰となれば、高めの運賃を維持できなくなる恐れがあるとみている。