Robert Harvey
[ロンドン 10日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は10日、米国とイラン間の衝突が再燃したことで、来年は石油市場で大幅な供給過剰になるというIEAの予測が覆される可能性があるとの見方を示した。
6月には米国とイラン間の暫定的な和平合意により、イランが事実上封鎖していたホルムズ海峡が開放され、世界の石油供給量は急増したものの、まだ戦闘開始前の水準を回復していない。
ホルムズ海峡の封鎖により、一時は最大で日量1400万バレルの供給が遮断されていた。
IEAによると、6月の世界の石油供給量は日量410万バレル増加したものの、なお戦闘開始前の水準を日量940万バレル下回っている。
IEAは、今年は日量370万バレルの供給減となるものの、来年は日量750万バレルの供給増が見込まれると予測している。だが、これはホルムズ海峡の通航状況が改善されることを前提としている。
IEAは「7月7日から8日にかけての攻撃の応酬は、見通しを不透明にし、来年に石油市場が供給過剰に転じるという予測を覆す可能性がある」とし、市場が正常化するためには恒久的な和平合意が「不可欠」だと指摘した。
IEAの2027年予測によれば、油田の操業が再開され、石油製品の出荷が通常通り再開できれば、供給は今年の日量86万バレルの不足から、来年は日量462万バレルの供給過剰に転じる見通し。
また、世界的な石油需要が今年は日量100万バレル減少した後、27年には日量200万バレル増加して回復する見込みという。