Christine Chen
[シドニー 10日 ロイター] - オーストラリアは10日、高病原性鳥インフルエンザH5N1型の感染を国内の海鳥で初めて確認したと発表した。同国では6月に同ウイルスの初感染が確認されており、感染が広がり始めているとの懸念が高まっている。
コリンズ農相によると、南オーストラリア州の沿岸部ローブで発見されたオオアジサシからウイルスが検出された。
これまで確認されたケースは全て渡り鳥だった。
10日には南オーストラリア州でさらに2件、西オーストラリア州で1件の感染が確認され、同国での陽性確認数は累計12件となった。
コリンズ氏は、この事態は「懸念される」ものの予想外ではないとし、大量死や他の動物、養鶏業や農業部門への感染拡大の証拠は今のところないと説明した。
沿岸部の海鳥の生息域が、これまでにH5型の陽性反応を示した渡り鳥の生息域と重なっていることが分かっているとしたうえで、海鳥が感染に至った経路を特定するための調査が行われていると述べた。
グリフィス大学の感染症生態学者、ヘイミッシュ・マッカラム氏は、ウイルスが地元の海鳥に広がったことは、感染拡大の可能性を示唆すると述べた。
ニューサウスウェールズ(NSW)州の一次産業・地域開発省の報道官によると、同州セントラルコーストで発見されたオットセイの幼獣の死骸に対し、H5N1型の感染検査を行ったが、結果は陰性だった。