Krishna N. Das
[ニューデリー 10日 ロイター] - 2024年に抗議デモを受けてバングラデシュから逃亡したハシナ前首相は、亡命先のインドからロイターの取材に応じ、党の幹部らと共に12月ごろに帰国し出頭する計画だと明らかにした。
バングラデシュではハシナ氏(78)は死刑判決を言い渡され、同氏が率いるアワミ連盟(AL)は活動を禁止されている。
9日深夜から10日未明にかけて行われた約1時間の電話インタビューで、「帰国すれば逮捕されるかもしれないし、殺されるかもしれない」と語った。「それでも行かなければならない。党の指導者や活動家は激しい弾圧にさらされている。死を迎えるなら両親が眠りその血が流された祖国の地でありたい」と述べた。
ハシナ氏は複数の任期にわたり計20年間首相を務めた。バングラデシュの戦争犯罪法廷は24年11月、学生主導の蜂起に対する武力弾圧を命じたとして、本人が不在のまま死刑を言い渡した。同氏は起訴内容を否認している。
ハシナ氏は亡命後、報道機関からの書面による質問に回答したことはあるが、直接インタビューに応じたのは今回が初めて。
帰国の是非や時期について、外国政府には一切相談していないと述べた。「(バングラデシュ当局が)私の送還を望んでおり、身柄引き渡しを求める書簡をインドへ繰り返し送っている。私は自ら出向く」と語った。
「ほぼ全ての党指導者や活動家が起訴され、多くが身を隠している。だから今回は私がまず帰国し、いずれ全員が戻るよう伝えた。そろって裁判所に出頭するつもりだ」と述べた。具体的な帰国日や、いつ、どの裁判所に出頭するかについては明言を避けた。
「私は司法の正義を信じている。裁判が始まればそれがどれほど茶番であるかが国民に明らかになるはずであり、私はそれを証明したい」と語った。
帰国計画についてバングラデシュ政府側と接触していないとし、「民主主義や投票権、ALの政治的権利、そして正義は秘密裏に話し合うような事柄ではない」と主張した。過去に何度も逮捕された経験があるため、収監を恐れていないと述べた。
逃亡した理由について、群衆が首相公邸に押し寄せる中で身の危険を感じたためだと説明した。