David Morgan
[ワシントン 9日 ロイター] - 米議会上院は13日が休会明けとなり、4週間の会期が始まる。国防予算や安全保障関連法案の審議が見込まれる中、影響が懸念されているのは与党共和党の重鎮ミッチ・マコネル上院議員(84)が健康上の理由で欠席を続けていることだ。
マコネル氏は6月中旬、自宅から首都ワシントン近郊の病院に搬送されたが、詳細な病状は公表されていない。
同氏の事務所は7日に「マコネル議員は病院で回復を続けており、支援の声に感謝している。体調は改善しており、休会中もスタッフと連携して(地元の)南部ケンタッキー州や上院関連の業務に取り組んでいる」とする声明を発表した。
マコネル氏の不在は、とりわけ上院歳出委員会で影響が大きいとみられる。同委員会では国防総省や連邦政府機関の2027会計年度予算を巡り与野党の対立が続いており、委員会の勢力は共和党15人、民主党14人で、1議席差しかない。
議会指導部は、政府機関の閉鎖を避けるためのつなぎ予算の必要性にも言及し始めている。
マコネル氏は近年、トランプ大統領や「MAGA(米国を再び偉大に)」支持派から批判の対象となってきた。トランプ氏の関税政策や一部閣僚人事に反対したほか、上院の議事妨害(フィリバスター)廃止や有権者身分証明法案「セーブ・アメリカ法」にも否定的な立場を取っているためだ。
上院史上最長の党トップ在任記録を持つマコネル氏は、近年健康問題がたびたび注目されている。23年には記者団への発言中に言葉につまる場面があり、25年2月はインフルエンザに似た症状で8日間入院した。
今回の長期欠席については、うつ病治療を受けた後に約4カ月間公の場から姿を消していたトーマス・キーン下院議員(共和党、ニュージャージー州)との比較も出ている。
ケンタッキー州のベシア知事(民主党)は、病状に関する説明を求めており「憶測が広がり続ける状況は議員本人にも有権者にも不公平だ」と述べた。
病状に関する情報不足を受け、インターネット上ではさまざまな憶測が広がっている。一方で保守系論客のマーク・レビン氏はXへの投稿で「これまでマコネル氏を厳しく批判してきたが、回復を願っている。引退まで健康でいてほしい」と述べ、マコネル氏への中傷を戒めた。