[モスクワ 9日 ロイター] - ロシア大統領府は9日、ウクライナによるロシア領内への深部攻撃が戦争の終結につながるという米国の見方は誤りだと述べ、こうした攻撃が戦争を長期化させる恐れがあると警告した。
8日にトルコで開催された北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で演説したルビオ米国務長官は、ロシアが自国の空域防衛に苦戦していると指摘し、これにより戦争終結に向けた交渉の余地が広がることを期待すると述べた。
トランプ米大統領は「これはエスカレーション(事態の激化)だが、終結につながる可能性のあるエスカレーションでもある」と述べた。
これらの発言について問われたロシア大統領府のペスコフ報道官は記者団に対し、「エスカレーションや軍事的圧力が平和的解決への道を開くという考えに関して、米政権内にはある種の誤解がある」と指摘。これは誤った前提だとし、その結果ロシアによるウクライナでの「特別軍事作戦」が長期化する可能性があるとの認識を示した。
「その結果、われわれはより広範な安全保障地帯――より広範な緩衝地帯――を確立せざるを得なくなる」と説明。「したがって、緊張をあおり、エスカレーションを招くような行動を取ることは和平プロセスに決して寄与しない」と語った。