[台北 9日 ロイター] - 台湾中央銀行の楊金龍総裁は9日、AI(人工知能)ブームを支える成長は現実のものだが、AIバブルのリスクも同様に現実的だとの認識を示した。

立法院(国会)の公聴会で、AIブームは台湾経済の主要な原動力になっているとした一方、ハイテク業界における企業の積極的な借り入れで賄われる投機的な設備投資のリスクを、中銀は注意深く監視する必要があると警告した。

楊氏は「われわれはAIバブルの可能性について確かに懸念を抱いている」とし、「AIは実際の成長力に支えられているが、われわれが懸念しているのは過剰な借り入れを通じた過度な拡大の可能性だ」と述べた。

台湾中銀は6月の会合で政策金利を据え置いた。AIブームに伴うインフレ圧力は利上げを正当化するほど十分ではないと判断した。ただ、据え置き決定は全会一致ではなかった。

楊氏はこれについて、活況を呈するハイテク産業に比べて伝統産業が振るわないことを踏まえれば、適切な判断だったと述べた。

台湾はエヌビディアやアップルなどハイテク大手の世界的なAIサプライチェーン(供給網)で極めて重要な役割を担っている。その中核を成す半導体受託製造大手の台湾積体電路製造(TSMC)は今年、台湾株を過去最高値へと押し上げてきた。

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