[マニラ 9日 ロイター] - フィリピンのテオドロ国防相は9日、同国最北端の州であるバタネス州が中国に属するという中国人学者たちの主張を全面的に否定した上で、そうした言い分は懸念すべきもので、異議を唱える必要があると強調した。

中国の「今日広東国際伝播センター」は2日、南京大学などの学者らが6月30日のシンポジウムで、バタネスは台湾の自然な延長であり、従って中国に属すると主張したと報じた。

中国政府はこの立場を正式には承認していない。

ただこうした見解は、南シナ海の島々や海域の領有権を巡って既に複数の紛争を抱えているフィリピンと中国の間に新たな緊張をもたらす恐れがある。

テオドロ氏は記者団に「私はこれを恐らくあらかじめ意図された計画の兆候だとみている。これが既に彼らの計画の一部であると考えるのは、決して突飛なことではない。そして彼らが太平洋全域を支配する計画を持っているというわれわれの主張を裏付けている」と語った。

さらにテオドロ氏は「これは何のためなのか。われわれは根拠のないことだと知っている。ナンセンスであり、滑稽だ。だからこそ懸念すべきであり、異議を唱えなければならない」と訴えた。

在マニラ中国大使館は、テオドロ氏の発言に関するロイターのコメント要請に応じなかった。

およそ2万人が居住するバタネスは、台湾の南約160キロに位置し、南シナ海と太平洋を結ぶ通路で戦略的に重要なルソン海峡沿いにある。

そのため安全保障面での重要性が増しており、フィリピン軍と米軍による合同軍事演習の舞台にもなっている。

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