(原文の訂正により、第1段落の「PAC3」を削除、それに伴い他の文言も調整しました)
[キーウ 9日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、ウクライナと米国は地対空ミサイルシステム「パトリオット」の迎撃ミサイル生産ライセンスについて、政治レベルで合意に達したと明らかにした。今後は技術的な詳細を詰める作業に入る。
ゼレンスキー氏は、PAC3を数日以内に米国から受け取るとの見通しも表明。ウクライナはパトリオット用迎撃ミサイルの生産を巡り、日本の三菱重工業の経験に関心を持っているとも述べた。
トランプ米大統領は8日、パトリオットミサイルの生産ライセンスをウクライナに付与すると表明している。
パトリオットは、ロシアがウクライナの都市への攻撃で利用を拡大している弾道ミサイルを撃墜できる数少ない西側兵器の一つだ。
トルコでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議とトランプ氏との会談を終えて帰国したゼレンスキー氏は記者団に対し、ドローン(無人機)の共同生産を巡る「ドローン合意」についても米国と協議を進めていると語った。
ゼレンスキー氏は最新型のPAC3迎撃ミサイルの確保に言及し、「今回はウクライナにとって生産的な首脳会議だったと考えている。今後数日以内に米国から一連の供与を受けるほか、いくつかの個別の合意もあった」と述べた。
ウクライナ向けのパトリオットミサイル生産について「この問題は政治的に解決した」とし、「今非常に重要なのは、われわれの技術チーム、各省庁や行政府の代表者らが遅滞なく作業に着手し、迅速にライセンスを取得して可能な限り早期にウクライナ国内で生産を開始することだ」と述べた。
ドローン合意については、米国とまだ署名に至っていないものの、「米側が試験用に関心を持つさまざまな種類のドローンをウクライナから入手できるようにするための文書は既にいくつか署名されている。米側は現にわれわれから受け取っている」と述べた。
対象には「空中ドローンや海上ドローン、その他の技術的な装備」が含まれるとした。
ゼレンスキー氏はまた、パトリオットとは別の対ミサイルシステムの開発を巡り、欧州の同盟国と協議を進める考えを示し、近くフランスで会合を開く予定だとした。
「弾道ミサイルを標的とするもので、パトリオットに似ているが、より量産型で安価なシステムだ」と述べた。