脅かされる豪の領土と安全保障
中国海軍が公開した写真には、非公表の海域でJL-2(巨浪2)潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が海中から姿を現す様子が写っているように見える。
中国外務省の毛寧報道官は7日、北京で記者団に対し、今回の実験は中国軍の年次訓練の一環で、「特定の国や目標を対象としたものではない」と説明した。
今回の弾道ミサイル実験は、中国にとって2024年9月以来2回目となる。当時はフランス領ポリネシア・タヒチ北方の公海に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射しており、この海域も非核地帯に含まれる。それ以前のICBM実験は1980年までさかのぼる。
中国が太平洋で長距離ミサイルの発射実験に踏み切ったことは、中国軍の能力向上に対する自信の表れと広く受け止められている。
シドニーのシンクタンク、ローウィー研究所の上級防衛アナリスト、サム・ロゲビーンは本誌に対し、「中国は核戦力の大規模な拡張を進めている。こうした実験は今後も続き、さらに頻繁になる可能性もある」と述べた。
先月公表された報告書の共同執筆者でもあるロゲビーンは、中国軍が長距離攻撃を含むさまざまな手段でオーストラリアの領土や経済安全保障を脅かす可能性を想定し、政府はより十分な備えを進めるべきだと提言している。
米国務省のトーマス・ピゴット報道官は、米国は核拡散の防止に取り組んでいるが、「中国はその逆を行っている」と述べた。「中国は急速かつ不透明に核戦力を増強しており、地域だけでなく世界にとっても重大な懸念となっている」
ハワイに司令部を置く米インド太平洋軍は、勤務時間外に送付された書面でのコメント要請に直ちには応じなかった。