『なぜあなたはマネジメントを間違えるのか?』著者の岸良裕司さん

進化の一例として、アパレルや小売業で活躍するAI在庫管理ツールOnebeatを紹介させてください。

実は、ゴールドラット博士のキャリアのスタートはソフトウェアエンジニアで、生産工程を最適化するソフトの開発からキャリアをスタートさせています。そのソフトは、onebeatというAIエキスパートに進化し、現在、24か国、5万5千拠点、2億SKU、1兆4000億円の在庫の最適化をしています。人手では到底できない緻密さで、24時間365日、不眠不休で経営トップの思い通りに最適化し続け、過剰在庫と欠品が解消し、売上げが伸び、利益が大幅に増える事例が続出しています。

「人はどうすればいいの?」と不安になる人もいるかもしれません。実際に導入した企業はいずれも同じ不安を持ちますが、それはすべて杞憂に終わります。「人はどうすればいいの?」という「問い」をもった現場の方々は、人にしかできない接客やディスプレーの工夫に集中できると気づくからです。つまり、人とAIエキスパートとのコラボレーションが実現するのです。国内アパレルメーカーの事例を公開していますのでご覧ください。

岸良さんがTOCを広め続ける原動力

── 最後に、岸良さんがTOCを広め続ける原動力は何でしょうか。

一言でいえば「怒り」です。会社を良くしようとみんな頑張っているのに成果がでない。それは、科学に基づく全体最適のマネジメント理論TOCがまだまだ世の中に知られていないからです。みんなが頑張るのではなく、みんな「で」頑張る方が、成果が出ることを、私自身がまだまだ広めきれていないことに、日々もどかしさを感じています。

「人生はボトルネックを探す旅だ」
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