近年の日韓関係の改善に伴い、両国間の経済活動も活発となっている。人的往来や投資が増える一方で、貿易・旅行・投資の各面で韓国側の対日赤字は依然として構造的に続いている。

2025年、韓国は貿易、旅行収支、直接投資の対日フローを合わせると、約272億ドルの対日流出超過となった。韓国でいえば人口最多の京畿道(キョンギド)、日本ならば大阪府の年間予算に匹敵する規模である。最大は貿易赤字の206億67万ドルで、旅行収支の57億540万ドル、直接投資8億9000万ドルと続いている。

モノづくりの土台に日本製部品

韓国の対日貿易収支は国交正常化の1965年に1億3000万ドルの赤字を計上して以来、黒字になったことがない。対日赤字は「漢江の奇跡」と呼ばれた経済成長に伴って増加を続け、1994年に100億ドルを突破すると10年足らずで200億ドルに達し、2010年には361億2000万ドルを記録した。2011年以降は、概ね200億ドル台で推移している。

赤字が続く要因は産業構造にある。韓国は日本製の素材や部品を使って組み立てた製品の輸出収益が大きく、製品輸出が増えれば日本からの素材や部品の輸入が増えて対日赤字が拡大する。対日赤字が191億6000万ドルとなり、2003年以来16年ぶりに200億ドルを下回った2019年は、韓国の輸出総額も前年比10.35%減となった。

同様に、対日赤字が186億5600万ドルにとどまった23年も、輸出総額は前年比7.5%減だった。一方、対日赤字が大幅に伸びた21年は輸出総額が前年比25.73%増えており、3年ぶりに200億ドルを超えた25年も3.8%伸びている。

韓国にとって日本は最大の貿易赤字相手国であり、原油輸入で依存するサウジアラビア、石炭や天然ガスの調達先であるオーストラリアがこれに続いていた。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻後のエネルギー価格高騰で、2022年にはサウジアラビアが首位に浮上。現在はサウジアラビア、日本の順となっている。ただし、エネルギー価格が落ち着く局面になれば、素材・部品や半導体製造装置などの輸入に支えられた対日赤字が再び相対的に大きくなる可能性もある。

韓国人の海外旅行先支出の6割が日本
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