夏になり学校では水泳の授業が始まっているが、以前では見られなかった光景が出てきている。まとまった時間を取って児童生徒がバスに乗り、スポーツ施設の屋内プールに行く、というものだ。

理由の1つは熱中症防止だ。屋内なら日光を遮ることができるし空調も効くので、夏場でなくても水泳の授業を行える。専門のインストラクターによる、質の高い指導も期待できる。さらには、老朽化が進んだ学校のプールを維持・管理するコストも削れる。こうした理由(メリット)から、子どもを乗せたバスがスポーツ施設に出入りするようになっている。

スポーツ庁の統計によると、公共ないしは民間のスポーツ施設の屋内プール数は、1996年では3442だったが2024年では4726へと増えている。2024年の公立小学校の児童数は582万6352人なので、単純計算すると1つの屋内プールを1233人で使うこととなる。

<表1>は、1つの屋内プール当たりの小学校児童数を都道府県別に計算し、値が高い順に並べたものだ。最も多いのは佐賀県で、1つのプールで2055人の児童を受け入れないといけない。1回の利用児童数を50人とすると、41回のローテーションを回す必要がある。児童が年に1回は屋内プールを利用できるようにすると仮定すると、最低でも年間で41日間、たとえば午前の時間帯を学校の水泳の授業に貸し出す計算だ。

東京都だと1つの屋内プール当たりの児童数は1081人、必要な開放の日数は22日。北海道だと必要な年間開放日数は14日(2週間)で済む。施設の側にしても、これくらいなら大きな負担にはならないだろう。もっとゆとりのある形で使わせてもいい。

地域の物的・人的資源を積極的に教育に活用するべき
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