FIFA会長は出費増大を一蹴

W杯の文化的な力は常にスタンドから生まれてきた。歓声、色彩、そして熱狂──これらは法人向けプログラムの観客だけではつくれない。

各地から大きな負担を背負って駆け付ける多くのファンのエネルギーは、他のスポーツイベントには見られないW杯特有のものだ。チケット価格の高騰などによって、そんな特質が消え去れば、残るのは映像の質は高いが魂のないテレビ中継だけだ。

W杯観戦は、芋づる式に出費がかさむイベントになった。1000ドルのチケットを手に入れれば、400ドルの航空券が必要になる。400ドルの航空券を買えば、通常の数倍に値上がりしたホテル代を払わないといけない。一部の開催都市では、駐車料金が1台175ドルに達した。

価格高騰は人々の意欲をそいだ。ボストンやフィラデルフィア、シアトルではホテル需要が通常の夏より低調だった。開催都市は、治安対策やインフラ整備に投じる数億ドルを回収できない可能性があるとみている。その一方でFIFAは、今大会で110億ドルの収入を得る見込みだ。

インファンティーノはこうした批判を一蹴した。「市場を見なくては。ここは世界で最も発達したエンタメ市場だ」と、彼は5月に米ミルケン研究所グローバル会議で語った。

あのトランプですらチケット価格にびっくり
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