[バグダッド 26日 ロイター] - イラク石油省は26日、石油輸出国機構(OPEC)がイラクの生産枠をイラン戦争前の水準に段階的に回復し始めたと明らかにし、この措置がイラクの生産能力を強化し、石油部門の回復を支えると述べた。
国営通信が伝えた同省の声明では、OPEC加盟国の実情、とりわけイラクの経済・安全保障上の状況をより適切に反映させるため、生産枠を再評価することを支持すると表明。さらに、ザイディ首相はOPEC脱退の可能性については議論していないと指摘した。
OPEC創設メンバーで、サウジアラビアに次ぐ第2の産油国であるイラクは、大幅な増産が認められなければOPECから脱退することも検討していると、関係筋が25日、ロイターに明らかにしていた。
そうした事態になれば、約2カ月前にアラブ首長国連邦(UAE)が脱退したOPECにとって深刻な打撃となる。
イラクは収入の大半を石油に依存しているが、イラン戦争でホルムズ海峡経由の輸出が事実上ストップして以降、収入は大きく落ち込んでいる。
石油省は25日、OPEC脱退を検討しているとの報道は政府の公式見解を反映したものではないと述べていた。イラクの7月の生産枠は日量437万8000バレルだが、ホルムズ海峡の混乱を受け、実際の生産量はこれを大きく下回っている。