VPNのダウンロード急増

コンサルタント会社デジタル・バジェットのデータを元にロシア紙コメルサントが報じたところによると、3月だけでグーグルのアプリ市場「グーグルプレイ」における人気VPN上位5種類のダウンロード数は920万件と、前年同月の14倍に跳ね上がった。

ロシアのペスコフ大統領報道官は、同国がウクライナを巡って欧米と闘う中、ネット統制は不可欠だと繰り返し主張してきた。しかしプーチン氏は4月、議員らに「禁止や規制だけに焦点を当てるのは逆効果だ」と告げ、より柔軟な対応を指示した。

ペスコフ氏はロイターに対し「安全保障上の懸念から、インターネット規制が必要となった場面があったことは事実。脅威が排除されれば、規制は解除される」と述べた。

ウクライナ戦争の前、ロシアのネット環境には一定の自由があり、市民の外国製アプリ利用や欧米メディアへのアクセスを当局が妨害することは珍しかった。

しかし昨年以降、連邦保安局(FSB)はウクライナの攻撃ドローンに利用される可能性があるとして、ロシア各地の通信会社に対し、数日間にわたってモバイルインターネットを遮断するよう命じてきた。

通信監督機関のロスコムナゾールは「違法で過激なコンテンツのプラットフォーム」と見なすアプリやサイトの数を増やしており、当局は接続の遮断や通信速度の減速に乗り出している。

ワッツアップと対話アプリ「テレグラム」は、ロシアが安全性の低い官製アプリの利用を市民に強制していると非難してきた。

3月にはモスクワで3週間近くに及ぶ通信障害が発生。政権に近い情報筋や一部のアナリストによると、政権与党への票集めにネットやテレグラムを必要としていた高級官僚さえもいら立たせた。

情報筋によると、政府に忠実な高官らでさえVPNをダウンロードし、MAXを他のデジタル生活から切り離すために複数のスマホを持ち歩いている。

ある情報筋は、「たとえ悪いことをしていなくても、自分のメッセージをFSBに読まれたい人などいない」と話した。

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