Sabine Siebold

[ベルリン 15日 ロイター] - ロシアの脅威を強く意識する欧州がイスラエルの防空システムに強い関心を寄せている。イスラエル国防省高官は、欧州諸国からの受注がさらに増えるとの見通しを示した。数週間以内に少なくとも1件の契約が成立する見込みという。

ミサイル防衛局のモシェ・パテル局長は、先週開催されたベルリン国際航空宇宙ショーの合間に、具体的な国名はふせつつ「欧州、特に西欧からの関心が非常に高い」と述べた。

ドイツは、ロシアの「オレシュニク」のような中・長距離弾道ミサイルを迎撃できるイスラエルの防空システム「アロー」を購入。フィンランドは100─200キロ離れた場所から発射された弾道ミサイルを撃ち落とせる「ダビデスリング」を購入している。

パテル氏は、今も続くロシアのウクライナ侵攻が欧州の関心につながっていると説明した。「もちろん、各国はイランで起きていることにも細心の注意を払っており、ロシアに対して有効なものはイランに対しても有効な可能性がある。いかなる脅威に対しても有効だろう」と述べた。

欧州諸国の関心の対象はアローやダビデスリングかとの質問に対し、パテル氏は短距離ロケット弾などを迎撃する移動式の「アイアンドーム」に対する関心もあると答えた。「国境のすぐそばに敵を抱える国々にとって、都市や戦略的地域を防衛する能力を持つことは、大いなる強みだ」と語った。

アロー、ダビデスリング、アイアンドームのいずれかの追加受注の見通しについて、数週間以内に1件の契約が成立する見込みを示した上で、年内にも合意の方向で複数の国との協議が進行していると明らかにした。受注規模は具体的に踏み込まず「少額ではない数字」と述べた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。