Maki Shiraki
[東京 15日 ロイター] - 産業用無人機(ドローン)を手掛けるテラドローンは15日、ウクライナの防衛ドローン企業2社を買収すると発表した。同国新興企業のウィニーラボとアメージング・ドローンズを連結子会社化する。買収額は非公表。オランダの子会社を通じた両社への出資をすでに表明していたが、発行済み株式50%を取得し、過半数の取締役派遣を決めた。経営権を握ることで開発・意思決定のスピードを速め、世界展開を推進する。
2社は、敵がドローンで攻撃してきた際に打ち落とす迎撃ドローンの開発を手掛ける。ロシアによるウクライナ侵攻でも実際に使われており、迎撃に成功した実績を持つ。テラドローンは今後、日本や欧州、中東などで迎撃ドローンの販売拡大を目指す。
徳重徹社長は同日の発表会で、連結子会社化の目的について、売り上げ拡大に加え、「実際の戦場での経験、知恵、ノウハウをグループで横展開することが重要だ」と指摘。「日本にもしっかりと(ノウハウなどを)持ち帰り、有事に備えることはとても大事なことだ」とも述べた。
テラドローンは同日、偵察ドローンを開発・製造するウクライナ企業のベソマーと現地で合弁会社を設立することも発表した。早期に状況を把握・監視などできる偵察用ドローンを製品ポートフォリオに加えることで、防衛事業の実効性を高める。