[メルボルン 15日 ロイター] - オーストラリアの富豪で鉱山業界の大物実業家ジーナ・ラインハート氏が、実業家イーロン・マスク氏率いる米宇宙企業スペースXの新規株式公開(IPO)で10億ドル超投資した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が15日、関係者の話として報じた。
ラインハート氏の会社ハンコック・プロスペクティングは、投資額を確認していないが、ラインハート氏は「ハンコックにとって極めて重要な投資であり、非常に人気が高く応募超過となったIPOで割り当てを受けたことをうれしく思う」と表明した。
「スペースXは、真に卓越した人物によって率いられ、技術的にも卓越しており、不可欠な分野で事業を展開し、長期的な可能性を秘めた類いまれな企業だとみている」と述べた。
ハンコックは、鉱物供給でスペースXとの協力を目指す。ハンコックのギャリー・コルテ最高経営責任者(CEO)は「高度な技術を支えるために必要な材料やインフラへの需要が高まる中、将来的にはスペースXとハンコックの大規模な重要鉱物投資との間で互恵的な取り決めが可能になるともみている」と述べた。
ハンコックは、米MPマテリアルズやレアアース・アメリカズ、オーストラリアのライナス・レアアースなどのレアアース(希土類)関連企業に加え、リチウム生産のライオンタウン・リソーシズなどに出資している。先月提出された書類によると、同社は今年、33億ドルの米国ポートフォリオにおいて、防衛、金、レアアース関連の保有を拡大した。
ラインハート氏は、マスク氏の起業家としての手腕を称賛する一方、トランプ政権の政府効率化省(DOGE)を通じて米連邦政府の雇用を削減したとして、同氏を愛国者と呼んだ。
ラインハート氏は「スペースXは、なぜ世界にもっと多くの企業や構築者が必要であり、官僚主義をもっと減らす必要があるのかを示す、もう一つの明確な例だ」と述べた。