Emily Chow Kentaro Okasaka Jeslyn Lerh
[15日 ロイター] - 米国とイランが戦闘停止に向けた覚書に合意した。19日に署名する予定で、イランが事実上封鎖してきたホルムズ海峡は覚書締結後に開放される見通しとなった。海運各社は合意を歓迎しつつも、海峡の機雷除去などさらなる詳細を待ってから船舶を通過させる姿勢を崩していない。
覚書合意が発表された15日は、これまでのところインドのペトロネットのLNG(液化天然ガス)タンカー「ディシャ」がホルムズ海峡を航行したことが分かっている。ケプラーとLSEGのデータによると、ディシャは3月1─2日にカタールのラスラファンで荷積みし、それ以降は海峡の西側にとどまっていた。
ケプラーの船舶追跡データによると、中東湾岸地域に滞留している原油や化学製品を積んだタンカーは6月15日時点で推定155隻。5月末の201隻から減少した。
オイル・ブローカレッジは滞留タンカーは215隻と推定。同社の国際海運調査責任者、アヌープ・シン氏は「海運業界で確信が広がるには、数週間にわたって自由な航行実績を積み重ねる必要がある」とし、「その間、スポット運賃は高止まりし、取引は低調に推移する可能性が高い」と指摘した。
オイル・ブローカレッジでは、航行制限のない状況なら、船舶の滞留は8─10日で解消できると想定している。
シン氏は「船主は航行再開への期待感から、ホルムズ海峡の西側の港へ数日以内で到達できる位置に、通常より60隻近く多い超大型原油タンカー(VLCC)を待機させている」と述べた。
日本船主協会は15日、覚書合意を歓迎する一方で、覚書の内容について具体的な情報を待つ姿勢を示した。