[ブリュッセル 12日 ロイター] - 欧州連合(EU)27カ国の大使らは12日、ウクライナおよびモルドバとの加盟交渉を前進させることで合意した。交渉の第1段階は15日に開始される見通し。
ウクライナのゼレンスキー大統領は対話アプリ「テレグラム」への投稿で、「欧州にとっての力強い一歩」だとしてEUと加盟国首脳らに謝意を表明。隣国モルドバにも祝意を示した。
「ウクライナは必要なことを実行しており、EUも約束を守っていることが重要だ」と投稿した。
また、交渉で議論される最初の分野群(クラスター)の開始について「わが国と国民にとって重要な政治的・道義的な支援だ」と述べた。
モルドバのテレビ局によると、サンドゥ大統領はEUのコスタ大統領に対し「(モルドバは)必要な作業を行った。今後も改革を推進していく」と伝えた。
EU首脳は2023年12月にウクライナおよびモルドバとの加盟交渉開始で合意したが、ウクライナの加盟申請に対するハンガリー前政権の反対により、本格的な交渉を開始できなかった。
しかし、ハンガリー新政権は今月、ウクライナ国内のハンガリー系少数民族の権利を巡りウクライナと合意に達し、加盟交渉第1段階に対する反対を取り下げる道が開かれた。
各国大使は12日の会合で、ウクライナとモルドバの両国が、EU基準に合わせて法律を見直す必要のある最初の政策分野クラスターについて協議を開始できるとの見解で一致した。
EU加盟手続きでは、候補国は基本的権利、域内市場、対外関係など6つのテーマ別クラスターに分類された「章」と呼ばれる政策分野について交渉を行う。
コスタ氏とフォンデアライエン欧州委員長は共同声明で「EUは本日、大きな一歩を踏み出した」とし、「15日に開催される第1回政府間会議において、われわれは加盟プロセスの基幹となる『基本原則』のクラスターを開く」と述べた。
また、12日の決定について「両国が大きな困難に直面しながらも、改革を進める上で示してきた決意、勇気、努力を評価するものだ。平和、安定、機会というEUの提供する価値が比類なきものであることを示すシグナルでもある」と述べた。