Heekyong Yang Yantoultra Ngui
[ソウル/シンガポール 12日 ロイター] - 韓国半導体大手SKハイニックスは米上場計画を巡り、ナスダック市場を選ぶ方向で検討していると、事情に詳しい2人の情報筋が明らかにした。同社は人工知能(AI)関連株への投資需要の獲得を狙っており、ハイテク企業が多く上場しているナスダックがふさわしいと判断した。
上場は早ければ8月にも実施する計画。韓国で既に上場しているSKハイニックスの株価は2026年に入ってから3.3倍に急騰し、5月には時価総額が1兆ドルを超えた。米国での上場によって同社への投資基盤が拡大し、世界の投資家からの認知度が高まることを期待している。
SKハイニックスはコメントを差し控えた。ナスダックは営業時間外のため、直ちにコメントを得ることはできなかった。
ナスダックにはSKハイニックスと競合する米マイクロン・テクノロジーやエヌビディア、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、アルファベットといった世界最大級のハイテク企業や半導体企業が多く上場している。メモリー半導体関連株は26年に入って市場平均を大きく上回るパフォーマンスを示しており、マイクロンの株価は約3.48倍とナスダック総合指数上昇率の約11%を大きく上回る。
SKハイニックスはメモリー半導体メーカーとして世界2位で、AIサーバーに使われる高帯域幅メモリー(HBM)半導体で圧倒的な地位を示していることからAIブームの恩恵に浴している。
SKハイニックスは3月、米国で非公開で上場を申請したと発表した。ある情報筋は当時、SKハイニックスが最大で140億ドルを調達できる可能性があるとの見方を示した。
ある情報筋によると、米証券取引委員会(SEC)は6月22日からの週にSKハイニックスの米国預託証券(ADR)の上場を承認する見通しだとした。
同社は上場の規模や公募株式数の計画については公表していない。
メリッツ証券のキム・スンウ上級アナリストは「現在パッシブ投資ファンドはアクティブファンドよりも世界の投資フローで大きな割合を占めており、そのパッシブ資金の相当部分がナスダック上場株に集中しているため、投資家基盤の拡大を目指すハイテク企業にとってナスダックは特に魅力的な市場となっている」と指摘した。