[12日 ロイター] - オンライン賭博世界最大手フラッター・エンターテインメントは12日、8月にロンドン証券取引所の上場を廃止すると発表した。ニューヨーク証券取引所への上場は維持する。英国の金融市場に新たな打撃となる。
フラッターは上場廃止の決定について株主の最善の利益にかなうと説明した。同社は主要上場先をニューヨークに移すことを2年前に決定し、約1カ月前にロンドン上場の見直しを開始していた。
重複上場を廃止する理由としてロンドンにおける取引量の少なさと規制コストを挙げた。ロンドン市場での最終取引日は7月31日で、8月3日に上場廃止となる。
<ロンドン離れ>
ロンドンへの上場計画を棚上げしたり、市場から完全に撤退したりする企業が増えている。
英国の優良株で構成するFTSE100種指数の時価総額は約2兆4000億ポンド(3兆2100億ドル)で、米国のS&P500種指数の63兆ドルを大きく下回り、マイクロソフトの時価総額をわずかに上回るに過ぎない。
英国は新規株式公開(IPO)の長期にわたる低迷を受け、世界的な金融ハブとしてのロンドンの魅力を高めるため、企業の資金調達ルールの緩和を含む広範な規制改革に着手している。
フラッターは米国への注力を強めている。米国の厳しい賭け市場環境と業績低迷を受け、先月傘下ブランド「ファンデュエル」の経営陣を刷新した。ファンデュエルは米国の賭博市場で最大の39%のシェアを握る。米国はフラッターにとって最大の収益源で売上高の約42%を占めている。