わがままな人がわがままなまま、その人生の幕を閉じることができた。それについて、わたしたち家族は胸を張っていいのかなと。奇天烈なわが家に起こった出来事を『母の旅立ち』で読んでいただき、ときに笑って、ときになるほどと思っていただけたらありがたいです。
——2冊読むことで、「自分だけじゃないんだ」と思える人がきっと増えるはずです。笑いながら涙が出て、涙をぬぐいながらまた笑ってしまう。そんな読書体験とともに、親の看取りに向き合うための知識と心構えをぜひ受け取ってください。
岡山容子(おかやま・ようこ)
医師/僧侶 おかやま在宅クリニック院長。1971年、大阪府生まれ。四人姉妹の次女として育つ。1996年、京都府立医科大学卒業後、麻酔科医として京都府立医科大学病院や西陣病院にて勤務、その後在宅医療分野へ転向。2015年、京都市内におかやま在宅クリニックを開設し、訪問診療、緩和医療、認知症治療などに携わる。2020年、浄土真宗本願寺派にて得度を受け僧侶となる。終末期をみる医師として、地域密着医療を実践するほか、看取りの勉強会を主宰する。
尾崎英子(おざき・えいこ)
作家。1978年、大阪府生まれ。2013年『小さいおじさん』(文藝春秋、のちにKADOKAWAより『私たちの願いは、いつも。』として文庫化)で、第15回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。著書に『ホテルメドゥーサ』(KADOKAWA)、『有村家のその日まで』『竜になれ、馬になれ』『たこせんと蜻蛉玉』(以上、光文社)他。近年は10代から楽しめる作品にも執筆の幅を広げ『きみの鐘が鳴る』『学校に行かない僕の学校』(ポプラ社)他。2024年、『きみの鐘が鳴る』で、うつのみやこども賞受賞。
平和と繁栄を謳歌した戦後も「敗戦」だった――7つの国家危機から読み解く衰退の原因

