在宅緩和ケア医として多くの死を見つめ、自らの実体験を綴った『毒親を在宅で見送った緩和ケア医が伝える 関係のよくない親を看取るということ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者・岡山容子さん。その実妹であり、瑞々しい筆致で母との最期の日々を描いたエッセイ『母の旅立ち』(CEメディアハウス)の著者・尾崎英子さん。

姉妹で同じ母親「淑子さん」を看取った二人が、トラブルメーカーだった母親の強烈なエピソードについて語り合う。(前編)

葛藤のなかで向き合う「厄介な親」の看取り

──「おかやま在宅クリニック」は訪問診療や緩和医療、認知症治療を中心としたクリニック。そして岡山さんは浄土真宗本願寺派​で得度を受けた僧侶でもいらっしゃいます。どういう気持ちで、本書を執筆しようと思ったのか教えてください。

岡山: 立場上、日常の診療でご家族様のお気持ちがしんどくなっている方々に多く接しています。長年親との関係に苦しんでこられた方が、親の介護や看取りにどうかかわっていいのかわからず苦しまれているというケースもあれば、著しく関係が悪かったわけでもないものの、介護や看取りをとおして、親と対峙することになり黒い気持ちを持つようになって困惑されているようなケースもあります。

姉妹で違った親の印象
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