[アンカラ 10日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は10日、シリアとレバノンに対するイスラエルの攻撃がトルコをも脅かす段階に達したとの認識を示した。イスラエルの「侵略」は世界全体への脅威であり、阻止しなければならないと訴えた。

トルコは北大西洋条約機構(NATO)加盟国。イスラエルのイラン、ガザ、レバノンへの攻撃をこれまでも厳しく批判してきており、地域の和平にイスラエルが最大の障害だと主張、イスラエルとの通商を停止したほか国際司法の場ではイスラエルに対する措置を求めてきた。

エルドアン氏は議会で与党・公正発展党(AKP)議員に対し、トルコの安全保障はレバノンとシリアと結びついているとし、この2カ国へのイスラエルの攻撃は「トルコをも脅かす段階に至った」と述べた。

また、イスラエルが民族的に分断されたキプロスで「対立の火種」をあおり、アフリカ諸国や地中海地域を不安定化させる「陰湿な」取り組みを主導していると批判。「東地中海でトルコとトルコ系キプロス人の権利が侵害されれば、われわれの対応は極めて明確かつ強力なものになる」と表明した。

エルドアン氏は、主要国に対しイスラエルへの明確な姿勢を取るよう求め、イスラエルは「国際社会の沈黙」で勢いづいていると言明。「法の支配の枠内にイスラエルを引き戻すことは、一部の国だけでなく人類全体にとっての共通の責務」と語った。

イランと国境を接するトルコは、米国とイランの戦争を引き起こしたのはイスラエルの「挑発」だと非難している。

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