[マニラ 9日 ロイター] - フィリピンの南シナ海タスクフォースは9日、スカボロー礁(中国‌名・黄岩島)における浮体構造物の「違法な存在」に関連し、外務省が中国に対して適切な外交措置を講じたと発表した。

同タスクフォースは、領有権を巡って​中国と対立するスカボロー礁において、6メートル四方の浮体構造物があり、アンテナと見られるものも確認。声明で「フィリピン政府は国際法にのっとり、国益を守るため、引き続き適切な措置を講じていく」と述べ、主権と管轄権の保護が「依然として最優先事項だ」と付け加えた。

軍からの最新画像を基に、この構造物には人員が配置されているようだと指摘。画像が撮影された時期には触れなかったものの、フィリピンのテオドロ国防相は5月30日、​シンガポールで開かれたアジア安全保障⁠会議(シャングリラ会合)の会場で記者​団に、構造物の存在に関する情報を受けたと発言していた。

一方、中国外務省は9日、黄岩島およびその周辺海域に対する中国の「疑いの余地のない主権」を改めて強調。フィリピンの「外交措置」について問われると、「中国はフィリピンに対し、海洋権益の侵害、挑発、扇動的な誇大宣伝をやめるよう強く求める」と述べた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。