戦争最大の誤算はイランが生き残ったこと

クロッカーは、今回の米国のつまずきの大部分は軍ではなく政府にあるとの見方を示す。「問題は軍ではない。問題は政治的な意思決定だ」

米国の介入が成功だったか失敗だったかを評価するのが難しい。トランプ政権が意図的に戦争目的を曖昧にしているからだ。トランプは、自らの狙いを語らない方針を公言しており、観測筋はその意図を推測するしかない状況に置かれている。

トランプが一貫して掲げてきた目標は、イランが核兵器を保有できないようにすることだった。イランは高度なウラン濃縮を進めているものの、兵器級レベルの濃縮や核兵器保有の意思は公式には否定している。

米政府はそのほかにも、イランのミサイル能力の弱体化や、「抵抗の枢軸」と呼ばれる同盟勢力への支援を止めさせること、さらにはイランの体制転換を米国の利益にかなう目標として挙げてきた。

しかし最近の複数の報道は、こうした分野での完全勝利という米政府の説明に疑問を投げかけている。

国際原子力機関(IAEA)は5月3日、戦時下で初となる調査結果を公表し、昨年6月の「12日間戦争」で米国とイスラエルの攻撃を受けたイランの核施設は損傷はしているが、その後それ以上の大きな破壊は確認されていないと指摘した。

また、米国やイスラエルの複数のメディアに引用された米情報当局者らは、イランがミサイル戦力を再建していると証拠を挙げて語っている。

イラン指導部はますます強硬に
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