Colleen Howe
[北京 8日 ロイター] - 8日アジア時間朝方の原油先物価格は2ドル超上昇している。イスラエルが7日、レバノンとの停戦合意にもかかわらず同国への攻撃を再開したことを受け、中東紛争の終結とホルムズ海峡を通じた原油供給再開への期待が後退した。
0013GMT(日本時間午前9時13分)時点で、米WTI先物は2.10ドル(2.32%)高の1バレル=92.64ドル、北海ブレント先物は2.33ドル(2.5%)高の95.42ドル。
イスラエルが親イラン武装組織ヒズボラを標的にレバノンの首都ベイルート郊外を攻撃したことを受け、イランは報復としてイスラエルに向けてミサイルを発射した。トランプ米大統領はイスラエルのネタニヤフ首相にイランへの反撃を控えるよう求める考えを示した。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の有力産油国でつくる「OPECプラス」の有志7カ国は7日、7月の原油生産目標の引き上げに合意した。
ただアナリストは、OPECプラスの大半の国がホルムズ海峡封鎖の影響、あるいはロシアの場合はインフラ攻撃による生産能力低下により生産目標を達成できないため、今回の決定は市場にほとんど影響しないとみている。
ライスタッド・エナジーの地政学分析責任者ホルヘ・レオン氏はリポートで「現在の市場では、こうした決定の物理的な影響はゼロに近い」と指摘した。