Noriyuki Hirata

[東京 4日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比1300円30銭安の6万7101円83銭となった。前日の大幅高や史上最高値更新を経て、短期的な過熱感が警戒され利益確定売りが優勢になった。中東情勢の不透明感に加え、米半導体大手の決算後の株安が嫌気された。ソフトバンクグループ(SBG)株の下落が日経平均の下押しに寄与した。

日経平均は540円安で寄り付いた後も水準を切り下げ、一時1481円安の6万6920円に下落し、6万7000円を割り込んだ。前日に1600円超上昇して高値を更新し、初めて6万8000円を上回っており、短期的な過熱感への警戒に伴う利益確定売りが強まった。

米国とイランの双方による攻撃が散発的に伝わる中、和平に向けた協議への期待が後退して投資家心理の重しになった。レバノンとイスラエルが停戦の実施で合意したと伝わったが、市場ではその実効性に懐疑的な見方が根強い。米標準油種WTI先物は95ドル付近で高止まっている。米半導体大手ブロードコム株が決算発表後の時間外取引で急落したことも嫌気された。

人工知能(AI)・半導体関連株では、SBGの下げが目立った。SBGは、AI分野で出資する米オープンAIの競合相手となる米アンソロピックが上場申請したことを手掛かりにした売りも継続した。これまでオープンAIの早期上場への思惑がSBG株を押し上げてきた側面があった。

市場では、日経平均に対してSBGの下げの影響が大きいとして「全体の地合いが崩れている感じはない」(大和証券の坪井裕豪チーフストラテジスト)との声が聞かれた。中東情勢は、紆余曲折はあっても最終的に合意に至るとのコンセンサスは崩れておらず、AI全体への期待値も継続しているとみられている。一方、6―7月には米スペースXの大型新規株式公開(IPO)や企業決算を控えており「これまでと同じようなペースでの株価上昇は難しいだろう」(坪井氏)との見方もある。

TOPIXは1.4%安の3940.22ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は5兆2250億2000万円だった。東証33業種では、値上がりは海運や空運、機械など5業種、値下がりは情報・通信や非鉄金属、鉱業など28業種だった。

AI・半導体関連ではイビデンやフジクラが大幅安の一方、アドバンテストなどは堅調とまちまち。経営統合の検討が伝わったヤマダホールディングスは堅調、エディオンは大幅高となった。循環物色も意識され、三菱重工業は大幅高だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが392銘柄(25%)、値下がりは1128銘柄(72%)、変わらずは42銘柄(2%)だった。

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