ASCOの最高医療責任者であるジュリー・R・グラロウ博士は記者団に対し、「この研究をホームランと表現する声を多く耳にするが、私は満塁ホームランと言いたい」と語った。

アリゾナ大学がんセンターの血液・腫瘍科責任者であり、ASCOの指定コメンテーターとしてこの研究を評したラクナ・シュロフ博士は、今回の成果を「膵臓がん治療におけるゲームチェンジャー」と表現した。「これほど患者にとって信じられないほど大きな影響を与える研究はない」

米食品医薬品局(FDA)は、この新薬の審査を迅速に進める方針だ。

FDAは特定の基準を満たす患者を対象に、この承認前の試験薬への「拡大アクセス」を認めている。すでに同局は、ダラキソンラシブを「画期的治療薬(ブレイクスルー・セラピー)」および「希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)」に指定。さらに、審査を大幅に前倒しできる可能性のあるプログラムの対象にも選定した。

研究者らは現在、ダラキソンラシブをより初期段階の治療で使用する試験や、化学療法との併用試験を進めている。さらに、肺がん、大腸がん、卵巣がんなど、RAS遺伝子が引き起こす他のがんへの応用についても検証を始めている。

*本記事はAP通信の協力を得て作成した。
 

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