Hiroko Hamada
[東京 1日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比708円74銭高の6万7038円24銭となった。指数寄与度の高いAI(人工知能)・半導体関連銘柄の一角が堅調で相場を押し上げ、日経平均は初めて6万7000円台に乗せた。一方、中東情勢の先行き不透明感や国内金利上昇などが重しとなり、相場全体では売りが優勢だった。
日経平均は前営業日比33円高でスタートした後、上げ幅を広げ、取引時間中の最高値を更新した。その後も一部のハイテク株が一段高となり、日経平均は前場中盤に901円高の6万7231円28銭まで上昇した。ただ、買いが一巡した後は6万7000円を軸にもみ合う展開が継続。日経平均は堅調だったが、プライム市場では7割超の銘柄が下落するなど、全体では弱含みとなった。
ソフトバンクグループが10%超高となり、上場来高値を更新。時価総額で首位だったトヨタ自動車を上回った。
東海東京インテリジェンス・ラボのシニアアナリスト・澤田遼太郎氏は「AI・半導体株が指数を押し上げる構図が続いており、なかなか出遅れている銘柄には資金を向けづらい」と話している。短期的には、日経平均が大台の7万円に乗せるまでは、AI株主導の株高が続きやすいという。
一方、日米の金融政策次第では調整が出るリスクもある。市場では「特に米国の利上げ観測が高まればハイテク株安につながるとみられ、東京市場にも売りが波及する可能性がある」(国内証券・アナリスト)との指摘が聞かれた。
TOPIXは0.17%安の3950.58ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は6兆0426億9000万円だった。東証33業種では、情報・通信、サービス、金属製品など8業種が値上がり。鉱業、輸送用機器、医薬品など25業種は値下がりした。
個別では、サンリオが7%超高。同社は5月29日、常務取締役の不適切な報酬受給の疑いに関する特別調査委員会の調査報告書を受領したと発表し、手掛かりとなった。
その他、村田製作所、太陽誘電が大幅高。ソフトウェア関連やコンサル株も高く、NEC、ベイカレントなどが買われた。
一方、アドバンテスト、フジクラ、トヨタ自動車は値下がりした。
プライム市場の騰落数は、値上がり413銘柄(26%)に対し、値下がりが1129銘柄(72%)、変わらずが19銘柄(1%)だった。