Sabine Siebold Polina Nikolskaya

[ベルリン/ロンドン 26日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)が東方防衛を強化し、ロシアとの戦争が起きた場合にラトビアとエストニアへ迅速に部隊を展開できる新たな体制を構築する予定であることが分かった。事情に詳しい2人の関係者が26日、ロイターに明らかにした。

軍事筋によると、ドイツとオランダはNATOと連携し、ドイツのミュンスターに拠点を置く独蘭軍団をラトビアとエストニアの防衛に派遣することで合意に達した。

同筋によると、今回の合意に向けては、長距離砲兵や防空、工兵、衛生部隊など軍団に不可欠な直轄部隊の不足が最後の障害となっていたが、この問題が解消されたという。

ドイツとオランダは他のパートナー国と協力して、これら部隊の増強を進める予定だという。この決定がいつ発効するのか、また、紛争が発生した場合にどれだけの部隊が新司令部の指揮下に入るのかは、現時点では明らかになっていない。

現在、バルト三国とポーランド北部に展開するNATO部隊は、ポーランド北西部シュチェチンにある多国籍司令部の指揮下に入っている。今回の変更計画は、ロシアによるウクライナ侵攻以来注目が高まっているバルト地域の戦略的重要性を改めて示すものだ。

同地域に第2の軍団を配置することで、NATOは「大規模な戦力を迅速に」投入できるようになり、同地域の戦略的な縦深の乏しさと脆弱性に対処できると軍関係者は語った。

軍団は通常、完全に運用可能な状態では3個師団(4万─6万人規模)の兵力を統括する。平時においては、通常は砲兵、防空、医療などの専門機能を備えた最小限の指揮系統として存在し、必要に応じて迅速に部隊を展開できる態勢を整えている。

オランダ国防省は、部隊の配備については「現在さらに詳細を詰めている」とし、詳細の公表を控えた。ドイツ国防省はNATOとの調整作業が進行中であることを理由にコメントを控えた。

NATOは追って回答するとした。

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