[ロンドン/ドバイ 25日] - イラン外務省のバガイ報道官は25日、14項目の覚書で議論された多くのテーマについて結論が出されたと述べたが、これは中東戦争を終結させる合意が目前に迫っていることを意味するものではない。
報道官によると、この枠組みは、ホルムズ海峡での安全な航行を確保するための措置をイランが講じることを条件に、戦争終結と米国の海上封鎖解除に焦点を当てたものという。
<協議はどの段階にあるのか?>
双方は、イランの核開発計画、レバノンでの親イラン武装組織ヒズボラとイスラエルによる戦争、制裁解除と凍結資産の解放を求めるイラン側の要求といった難題を巡って依然として対立している。
双方は、戦争を停止し、交渉担当者に最終合意に至るための60日間の猶予を与える覚書について進展があったと述べている。
イラン外務省幹部のホセイン・ヌーシャバディ氏は25日、ISNA通信に対し、イラン側の初期合意案にはイランの核計画に関するいかなるコミットメントも含まれていないと述べた。
トランプ米政権の高官は匿名を条件に、イランが米国の海上封鎖解除と引き換えにホルムズ海峡の開放に「原則的に」合意し、テヘランの高度濃縮ウランを処分することに同意したと述べた。
バガイ氏は、暫定合意案にはホルムズ海峡の管理に関する詳細は含まれていないと述べた。ヌーシャバディ氏は、海峡の管理はイランとオマーンの間で協議中の問題としている。
<合意はどのように進展するのか?>
米高官によると、米国はイランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師が合意の大枠を承認したと理解している。
バガイ氏とヌーシャバディ氏によると、合意の第1段階が進展すれば、60日間の期間中に核問題の見直しと交渉が行われる可能性がある。
ルビオ米国務長官は、この60日間の間に「核問題に関する極めて現実的かつ重要な、期限付きの交渉」に入るとしている。
<主な争点は何か?>
・ホルムズ海峡・イラン港湾封鎖 — イランはホルムズ海峡の支配を、米国はイランの港湾封鎖を、それぞれの主要な圧力手段と見なしている。
・核問題 — 米国はイランが核爆弾を製造しようとしていると考えている。イランはこれを一貫して否定し、自国の原子力計画は平和目的のみと主張。焦点となっているのはウラン濃縮であり、これは原子力発電の燃料となるが、核弾頭の材料にもなり得る。濃縮の長期的な停止や、備蓄の輸出・希釈を含む合意が最終的に成立する可能性もある。
・弾道ミサイル — 戦争前の米国の主要な要求の一つは、イランが弾道ミサイルの射程を制限し、イスラエルに到達できないようにすることだった。イランは、通常兵器に関する権利は交渉の対象となり得ず、依然として大量の兵器を保有しているとして、弾道ミサイルに関する議論を常に拒否してきた。
・制裁と凍結資産 — イラン経済は長年にわたり制裁の影響を受けており、これが1月の全国的な動乱の一因となった。イランは制裁の解除と、海外の銀行で凍結されている数百億ドル規模のイラン産原油収入の解放を強く求めている。また、戦争被害に対する賠償も求めている。