[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米カリフォルニア州南部で、有害化学物質が入ったタンクに爆発の危険があると警告している消防当局は24日、タンクに「ひび割れの可能性」があるとして、これが圧力を低下させているかもしれないとの見解を示した。
圧力が下がることで爆発を回避できる可能性があり、このひび割れの可能性の発見は「前向きな情報」だとしている。
当局は22日以降、プラスチックや製造工程で使用される可燃性化学物質「メタクリル酸メチル」を貯蔵しているこのタンクが破裂し、最大2万6500リットルが流出するか、爆発して他のタンクを危険にさらす恐れがあると警告してきた。
ロサンゼルスから南へ約48キロメートルに位置する郊外ガーデングローブの一帯に避難命令が同日発令された。対象となるのは数万人に上る。
問題のタンクがあるのは英航空宇宙部品メーカー、メルローズ・インダストリーズ傘下のGKNエアロスペースの施設。同施設では航空機のフロントガラスや特殊な航空宇宙用プラスチックなどを製造している。21日に化学物質が過熱し始めたことでリスクが生じた。タンクのバルブが損傷していたため、反応を中和する作業が失敗に終わったと消防当局は説明している。
GKNエアロスペースは声明で「影響を受けている物質の状態を引き続き監視するとともに、流出リスクを軽減するため24時間体制で取り組んでいる」と述べた。
カリフォルニア州のニューサム知事は24日、対応活動を支援するため、トランプ大統領に対し連邦緊急事態宣言の発令を要請したと述べた。知事は前日、オレンジ郡に非常事態宣言を発令した。
連邦政府およびカリフォルニア州の公的記録によると、同施設では規制違反が繰り返されてきた。