<世界からUAE(アラブ首長国連邦)に集まっていた巨額マネーがイラン戦争により急ピッチで海外に流出しつつある>

イランによるホルムズ海峡封鎖の長期化が確実視されるなか、世界のマネー潮流に異変が生じ始めている。日本では新NISA(少額投資非課税制度)をきっかけとした投資ブームが始まっており、資金の多くは海外に振り向けられている。国際的なマネーの潮流が変わることは国民の資産形成に影響を与えるかもしれない。

近年のグローバル金融システムは、世界が平和であることを大前提としていた。マネーというのは安全が保障されている地域や国の間で自由に流通する性質を持っており、そうであるが故に、各国は自国の市場を開放し、海外から投資マネーを呼び込もうと躍起になっていた。

残念なことに、日本はもはや諸外国から見て魅力的な市場ではなくなっており、成果が上がっているとは言い難いものの、安倍政権以降、海外マネーを積極的に取り込みたいとの意向を示してきたという点では諸外国と大きく変わらない。しかしながら、安全が保障される地域間でマネーが自由に行き来するというこの大前提が今、大きく崩れようとしている。

グローバル金融システムの拡大による恩恵を最大限享受してきた国の1つがUAE(アラブ首長国連邦)である。特にドバイは国家戦略としてオープンな市場を積極的に構築し、世界から巨額のマネーを呼び込むことに成功してきた。同国の繁栄は半永久的に続くとの見方が大半だったが、アメリカによるイラン攻撃によってこの予想が根底から崩れ去ってしまった。

リスク分散でもアメリカが選ばれない理由
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