[ワシントン 14日 ロイター] - ベセント米財務長官は14日、トランプ大統領の訪中に合わせて、中国による米ボーイング機の大量発注について発表があると予想していると述べた。米国は対中輸出を拡大したい考えだとした。
同日収録された米CNBCのインタビューで、「ボーイングへの大型発注が実現すると思う」と表明。米中両国はエネルギーや農産品など他の品目の購入に加え、中国が米国に投資できる非戦略的で機微に触れない分野について協議すると語った。
大豆の大口発注の見通しについては、以前の合意で「すべて手当て済み」だとして期待を抑えた。一方、今年予想されるエルニーニョ現象が通常価格を押し上げることを踏まえ、中国は発注量の増加を検討すべきだとの考えを示した。
花火は米国がリショアリング(国内回帰)を目指さない品目の一つだと語った。
14日は2日間にわたるトランプ大統領と習近平国家主席の首脳会談の初日。中国国営メディアは今回の会談が両国関係の新たな方向性を示すと報じた。ボーイングのCEO(最高経営責任者)を含む十数人の米企業トップがトランプ氏の北京訪問に同行した。
中国への発注の詳細は明らかにしなかったが、双方が互いの品目をそれぞれ約300億ドル購入することから協議を始めていると述べた。
中国側が米国産エネルギーの購入拡大の可能性を提起し、米国がアラスカを含む液化天然ガス(LNG)の輸出施設を増設する計画に言及したと述べた。アラスカは中国への販売に最適な立地だとした。
また、米中の当局者が世界の二大経済国間の貿易を管理する「通商委員会(ボード・オブ・トレード)」の設立と、機微に触れない分野の投資を監督する別組織「投資委員会(ボード・オブ・インベストメント)」の設立について協議したことも明らかにした。
中国による1兆ドル規模の投資をトランプ氏が求めているとの見方に対しては、「この1兆ドルという投資額がどこから出てきたのか分からない」と否定的な見解を示した。
新たな投資委員会では、中国の投資計画が自身が議長を務める対米外国投資委員会(CFIUS)の管轄に抵触しないよう事前に審査する仕組みを構築すると説明。「投資がCFIUSに付託されないようにしたい。戦略的分野や機微な分野に該当しないことを事前に確認する」と述べた。
トランプ氏が習主席に対し、中国を開放し、貿易関係のリバランスを図りたい意向を伝えたことも明らかにした。「均衡を取ることに注力している。それがここでの目標だ。方法は二つ。米国が中国からの輸入を減らすか、中国への輸出を増やすかだ。そのバランスを取ろうとしている」と語った。