<パランティアのCEOが著した『テクノロジカル・リパブリック』は、国家とテクノロジーの関係をめぐる議論として注目を集めている。しかし、語られている内容以上に、「何が語られていないのか」が重要である>

先日、パランティアの公式Xアカウントがマニフェストと称してポストした22項目に対して、「テクノファシズム」という批判が世界中で起きた。

Xではポストが勝手に多国語に翻訳されて表示されるという新しい機能のおかげだ。そのポストは昨年パランティアのCEOが出版した「テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来」(日本経済新聞出版)という本を元に作られたものだとされていた。

気になったので、さっそく買って読んでみた。その結果、この本は書いてあることよりも、書いていないことの方が重要だと思うようになった。書いていないこととは、書かれているべきなのに書かれていないことであり、書かれていないことの方がパランティアという企業の本質を知るうえで役立つ。

書かれていないことからわかるのは、世間でよく言われているのと違い、パランティアは現実と乖離した認識で世界に挑もうとしている毒性の高い存在ということだ。

本書に書かれていないこと
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