ドイツ駐留米軍とは


メルツの発言については4月29日、「彼は何を言っているのか分かっていない」と批判。「ドイツが経済的にもその他の面でも不振なのは当然だ」と続けた。

米国は第二次世界大戦後、敗戦国となったドイツを占領して以降、同国に大規模な軍事プレゼンスを維持してきた。

冷戦期には、それがNATOの前線を支える役割を担った。ドイツ各地の米軍基地は旧ソ連への抑止戦略の中核となり、東西対立の最盛期には兵力が25万人を超えた。

1989年のベルリンの壁崩壊後、規模は大幅に縮小したが、米軍の公式資料によれば、ドイツは現在も欧州・中東・アフリカで活動する米軍の重要な拠点であり続けている。

ドイツには現在も数万人規模の米兵が駐留しており、米国外最大の空軍基地であるラムシュタイン空軍基地のほか、バイエルンやシュトゥットガルトに広範な陸軍訓練施設や司令部が置かれている。

欧州軍司令部とアフリカ軍司令部の本部もあり、海外作戦の兵站および医療の拠点としても機能している。

米政府は長年にわたり、この駐留がNATOの抑止力と迅速な部隊展開を支えていると説明してきたが、部隊の規模や基地の配置は歴代政権によって定期的に見直されてきた。


トランプは以前から、ドイツにおける米軍プレゼンスの大きさに疑問を呈し、ドイツ政府は防衛費の「相応の負担」をしていないと主張してきた。

第1次トランプ政権でも大規模な部隊削減の計画を指示したが、次のバイデン政権で停止された。

エネルギー問題が米欧関係に圧力
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