[ニューヨーク 16日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米国とイランとの和平合意を巡る楽観的な見方が続く中、ドルの下落が続いた。市場では、米連邦準備理事会(FRB)が16─17日の日程で開いている連邦公開市場委員会(FOMC)を見極めようとする動きが出ている。
ドルは地政学的緊張が高まる局面では「有事の買い」で上昇し、和平への観測が強まると下落する傾向がある。このところは和平への期待でドルは軟調気味だが、エネルギー価格は今後数カ月にわたり高止まりするとの見方を背景に、ドルはユーロや円などの主要通貨に対しこのところのレンジの上限付近にとどまっている。
日銀は16日の金融政策決定会合で、政策金利である無担保コールレート翌日物の誘導目標を0.75%程度から1.0%程度に引き上げると決定。利上げは昨年12月以来4会合ぶりで、政策金利は1995年9月以来約31年ぶりの高水準となった。ただ、決定が7対1だったことで、次回利上げの時期の見通しはやや不透明になった。
MUFGのEMEAグローバル市場調査責任者、デレク・ハルペニー氏は、日銀は想定し得る限りタカ派的な姿勢を示したと指摘。「日銀はインフレ上振れリスクを極めて明確に強調したほか、金融政策スタンスがなお緩和的であることも明確に示し、ガイダンスにも変更はなかった。こうしたことで、利上げを継続できるという姿勢を示した」と述べた。
終盤の取引で円は対ドルで 0.06%安の160.43円。
FRBが現在開いているFOMCは、5月に就任したウォーシュFRB議長にとって初めての会合。市場では、ウォーシュ氏がタカ派的な姿勢を示す可能性があるとの見方も出ている。
投資情報サイト、インベスティングライブの主任為替アナリスト、アダム・バトン氏は「ウォーシュ氏は、FRB議長指名承認の手続きが進んでいたときよりも、実際はタカ派かもしれないとの見方が出ている」とし、そのためにFOMCを前にドル売りが抑制されている可能性があると述べた。
今回のFOMCでは4会合連続で金利据え置きが決定されるとの見方が大勢だが、FOMC声明から緩和バイアスが削除される可能性がある。
主要通貨に対するドル指数は0.14%安の99.55。
ユーロ/ドルは0.16%高の1.1609ドル。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は16日の会合で政策金利を4.35%に据え置くと決定。今年に入って初めての据え置きだったが、インフレ抑制のために必要なら再び利上げする可能性があると警告した。
終盤の取引で豪ドルは0.707米ドルと、ほぼ横ばい。
ドル/円 NY終値 160.45/160.46
始値 160.29
高値 160.48
安値 160.30
ユーロ/ドル NY終値 1.1607/1.1610
始値 1.1611
高値 1.1619
安値 1.1588