日本政府とイラン政府によると、日本企業が所有する石油タンカーがイラン戦争開始後初めてホルムズ海峡を通過した。世界的なエネルギー混乱で大きな打撃を受けている米国の主要同盟国・日本にとって、待ち望んでいた安心材料になる可能性がある。

船舶追跡サービスのマリントラフィックによると、日本の石油元売り大手・出光興産の子会社が運航するパナマ船籍の超大型原油タンカー「出光丸」は、サウジ産原油200万バレルを積載し、4月29日未明にオマーン湾へ到達した。

日本の高市早苗首相は、出光丸には日本人乗組員3人が乗船しており、5月中旬までに目的地の名古屋に到着する見込みだと述べた。

「日本を含むすべての国の船舶について、ホルムズ海峡における自由で安全な航行が早期に確保されることが重要であるとの立場から、あらゆる機会を捉えてイランに対して働きかけを行ってきた」と、高市は述べた。

2月28日に始まった米国とイスラエルによる攻撃への対応としてイランが船舶の通航を停止する前、日本は原油の約9割を中東から輸入しており、その大半が同海峡を通過していた。

戦争開始以降、中国やインド、パキスタン、フランス、トルコに関連する貨物船やタンカーも同海峡を通過しているが、それぞれの通航の背後に一律の取り決めがあったわけではないとみられている。

ペルシャ湾内で2カ月間足止めされていた出光丸の通航は、日本政府とイラン政府の間で集中的な交渉の対象となっていたと日本のメディアは報じている。

イラン革命防衛隊(IRGC)と関係のある国営タスニム通信は29日、このタンカーがイラン政府の承認を得て通過したと報じた。

革命防衛隊の指定航路を通航
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