革命防衛隊の指定航路を通航
本誌が自動船舶識別装置(AIS)データを分析したところ、同船はイランのララク島付近でIRGCが指定した有料の「安全航路」を使用したとみられるが、日本政府関係者は日経新聞とNHKに対し、通航料は支払われていないと語った。
米財務省は28日、イランの違法石油取引に対する追加制裁を発表し、イラン政府への「通航料」支払いは米国の制裁対象となると述べていた。
米政府が日本とイランの交渉を把握していたかは不明だ。国務省は時間外の問い合わせに直ちには応じなかった。
船主の出光興産には時間外のためコメントを得られなかったが、29日のFNNプライムオンラインに対し、「安全上の理由から」個別の船舶についてはコメントできないと述べた。
マリントラフィックが取得したAIS信号によると、出光丸は米国の対イラン海上封鎖ラインも突破し、30日時点でアラビア海を航行していた。
日本政府によると、日本関連の船舶はなお約40隻がペルシャ湾内にとどまっている。
外務省は声明で「日本関連船舶の今回の通航は、日本人の保護の観点も含め前向きな動きと受け止めている」と述べた。
日本政府は3月に戦略石油備蓄の30日分を放出し、5月1日からは20日分の追加放出を開始する見通しだ。石油関連業界では最近、塗料用シンナーなど原油由来製品の不足が報告されている。
出光丸のホルムズ海峡通過は不確実性の高い航行だった。イランと米国の断続的な交渉の中で、海峡の開放と閉鎖が繰り返されてきたからだ。
高市は、政府が5月に必要とする原油の約60%をホルムズ海峡を通らない供給源から確保していると述べた。不足分の大半は米国からの輸入で補われる見通しだ。