Rachel More
[ベルリン 29日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級スポーツ車メーカー、ポルシェが29日発表した2026年第1・四半期決算は、営業利益が前年同期比22%減の5億9500万ユーロとなった。同社は米国の関税負担や地政学的リスクなどの課題に、コスト削減を強化して対処している。
第1・四半期の米追加関税措置に伴う負担増は2億ユーロ(2億3400万ドル)に上る一方、中国の消費者がポルシェからより安価な現地ブランドに乗り換える傾向が続いた。中東の紛争も、規模は小さいが利益率の高い中東市場での需要を冷え込ませ始めている。
第1・四半期の営業利益率は前年同期の8.6%から7.1%に低下しつつも、予想レンジの上限付近で着地した。2025年には営業利益率がわずか1.1%まで急落。22年の株式上場時は18%だった。
ポルシェは第1・四半期の業績が26年通期業績予想に沿っているとしたが、これには中東紛争による影響は織り込まれていないと警鐘を鳴らした。
ヨッヘン・ブレックナー最高財務責任者(CFO)は、「当面、先行きを予測するのは難しい」とし、3月の中東での販売台数は減少しており、中東情勢が需要や物流を一段と圧迫することが予想されると指摘した。中東の販売台数は全体の2%を占めるにとどまり、3月の影響は他市場での伸びで打ち消されたという。