Dan Peleschuk

[キーウ 26日 ロイター] - ウクライナ北部のチョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故から40年となった26日、原発敷地内と首都キーウで厳粛な犠牲者追悼式典が行われ、ゼレンスキー大統領は、ウクライナ訪問中のモルドバの大統領らとともに献灯を行った。

ゼレンスキー氏はキーウで記者団に「ロシアのわが国(南部の)ザポリージャ原発、そしてわが国のエネルギー(施設)や国土全体に対する行為を考えれば、現在のリスクは(事故当時と比べても)決して小さくはない」と強調した。

ロシアはウクライナ侵攻開始直後にチョルノービリ原発を一時占拠し、昨年2月にはドローン(無人機)攻撃を実施。これによって数トンの放射性廃棄物を封じるために1986年に建設された石棺を保護する、巨大な鋼鉄製シェルターに多数の穴が開けられた。

放射能漏れは検出されず、作業員による応急修理は完了しているが、欧州復興開発銀行(EBRD)によると、恒久的な損傷を防ぐには最低でも5億ユーロ規模のより幅広い修理が必要とされている。

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、修理はできるだけ速やかに開始されるべきだと述べた。

こうした中でウクライナ検察のトップはロイターに、レーダーの解析結果から2024年6月以降にこのシェルターから半径5キロ以外を飛行するロシアのドローンが少なくとも92機に達したと語り、ロシアがもたらす危険性に言及した。

ローマ教皇レオ14世は26日、チョルノービリの惨劇は人類の集団的良心に傷を残したと述べ、原子力は「常に生命と平和を支えるために使われるべき」だと訴えた。

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