[26日 ロイター] - 米与党共和党のティリス上院議員は26日、次期連邦準備理事会(FRB)議長にウォーシュ元FRB理事を指名したトランプ大統領の人事について、賛成する意向を表明した。
司法省が24日、パウエル現議長への刑事捜査を終結させたことが理由。これまでティリス氏は、パウエル氏に対する捜査をFRBの独立性を侵害する行為と批判し、捜査が続く限りウォーシュ氏の次期議長指名承認を阻止する姿勢を打ち出していた。
ティリス氏はNBCテレビの「ミート・ザ・プレス」で「ウォーシュ氏の(指名)承認に関して動く準備ができている。ウォーシュ氏は素晴らしいFRB議長になると思う」と語った。
ウォーシュ氏本人のFRB議長としての資質や能力については、ティリス氏は全く問題視していない。
パウエル氏は1月にFRB本部改修工事を巡って自身が司法当局の捜査対象になったと公表。首都ワシントンの連邦地裁が捜査を疑問視し、当局のパウエル氏に対する召喚状を無効とする判断を示した後、連邦地検側は控訴と捜査継続を示唆していた。
しかし連邦地検トップのピロ氏は24日のXへの投稿で、捜査を打ち切るとともに、この事案をFRBの監察官による内部調査に委ねると態度を一変した。
ティリス氏は、司法省からこの件は「完全かつ全面的に落着」し、今後捜査再開のために控訴という手段は使わないとの保証を得たと明かした。
上院銀行住宅都市委員会で、ティリス氏の支持を得た与党共和党は、ウォーシュ氏の指名承認手続きを本会議に進めるために必要な賛成票を確保した形だ。
ただパウエル氏の任期が終了する5月15日が約3週間後に迫り、そのうち1週間は上院が休会する予定なので日程は極めて厳しい。過去に上院が3週間足らずでFRB高官の指名候補を承認したのは1度しかない。
パウエル氏は、5月15日までにウォーシュ氏が承認されなければ、暫定議長を務める考えを示唆している。またウォーシュ氏の議長就任後も、理事としてFRBにとどまる可能性もある。